上州風17号− からちょっと立ち読み

■特集 上州人は何を食べてきたか
いつも食卓には、うどんとまんじゅうがあった

●あすに伝えたい古里の伝統料理
ぼた[水上町]、ザク煮[群馬町]、しみつかり[東毛地域]、すすり団子[黒保根村]
手作りこんにゃく[下仁田町]、カラフルおやき[宮城村]、ナマズのたたき[板倉町]
●食文化を語る
志田俊子+バルバラ・ベルチアト
上州とイタリアって、ちょっと似てませんか うどんとスパゲティ、焼き餅とピザ…
●うどんばかりじゃない。パンもある“小麦の国ぐんま”
パン向き新品種誕生で新商品
  
−焼きまんじゅう・焼き餅 上州っ子のソウルフードから抜粋−
[焼きまんじゅう] 
まんじゅうなのに、味噌つけて焼くだけなんですか?

県内各地に上州名物焼きまんじゅうの店がある。紅葉したもみじのような、まぶしい味噌の照り。小麦粉、もち米、麹を原料に、各店秘伝の麹の発行技術と製法で作られる白いまんじゅう。熟練の技が極めた膨らみと中の気泡がかもし出す独特の食感に、甘辛の味噌だれがジュワッとからまる。初市、暮れ市、酉の市、花見、運動会などに並ぶ露天で、ほお張って口の周りを味噌だらけにした子供のころの思い出があるように、縁日もふだんの日も、焼きまんじゅうは上州っ子のソウルフード(心の味)である。
 
粉と重曹をさっと水で溶いてかきまぜるだけ。忙しいときは何よりも手軽で、早く食べられる焼きもちに限る。少なめの水と味噌をかき混ぜてこねた堅焼きは「しょっぱくてご飯のおかずにもなるんさね」。
重曹のせいで少量でも腹もちがいい。

[焼き餅]
 

[海鮮たっぷりのもんじゃ]
伊勢崎市はもんじゃを扱う専門店が20軒以上あるもんじゃタウン。「具といったら刻みキャベツ、それに切りイカと揚げ玉だけのシンプルなものだったなあ。小麦粉を薄く溶いた水っぽいもので、味付けはソース。10円玉握り締めてさ、駄菓子屋感覚でよく食べに行ったよ」。
30−40代には懐かしく、もち、チーズなど豊富なトッピングが主流となった現代もんじゃも子供たちに大人気。伊勢崎もんじゃファンは店に足を運び、家庭で鉄板を囲う。世代を超えて定着した伊勢崎食、それがもんじゃ。もんじゃタウンを歩いてみた。