赤レンガを守った経営者たち 富岡製糸場 世界遺産への軌跡

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佐滝剛弘著、A5判、206頁、並製本 定価 本体1600円+税 ISBN 978-4-86352-167-4


意外にも富岡製糸場の経営者に群馬県出身者はいなかった。
 官営期の創業や経営にかかわった明治政府の重鎮や三井物産の創業者益田孝をはじめとする三井組の経営者たち。横浜貿易界のリーダーとして一時代を築いた原富太郎(三渓)。そして、片倉を世界最大の製糸会社に育て上げた三代にわたる兼太郎ら片倉一族。超一流の経営者によるリレーなくして、製糸場は残らなかった。本書では官営から民営へ、バトンを引き継いだ経営者たちを詳述、製糸場が150年近い歳月を経て、取り壊されなかった奇跡とは何かに迫った。
著者はNPO産業観光学習館理事、著書に『日本のシルクロード~富岡製糸場と絹産業遺産群~』(中公新書ラクレ)などがある。